(画像はAmazon.co.jpより転載)
私は2002年に北海道に移住し、仕事の傍ら小さな家庭菜園を営みながらの日常をブログに綴っています。
(私の拙い家庭菜園ブログはこちらです)
近年韓流ドラマ鑑賞が日常の楽しみに加わり、備忘録も兼ねてサブドメインを作ってみようと思い立ちました。
いつまで続くか不明ですが、お暇なときにご覧いただければ幸いです。
「宮廷女官チャングムの誓い」
(以下、ネタバレご容赦ください!)
(「チャンネル銀河」youtubeより転載)
このドラマをきっかけに韓流ドラマにハマった、という方はきっとたくさんいらっしゃると思います。
例にもれずオヤジも、チャングムとの出会いが韓流ドラマにずっぽりはまるきっかけでした。
「チャングム~」がテレビで放映されていた時、仕事関係の集まりでチャングムの話題になった時です。
オヤジと同年代のいい年したおっさんがたが日曜の夜遅くにチャングムを結構見ていることを知って驚いたのですが、ドラマを観ていて一番印象に残ったシーンは?という話題になりました。
「そりゃあ、(ヤン・ミギョン演じる)ハン尚宮が死ぬシーンだ、かわいそうだったなあ・・・」と言う人がいて、そうか、人それぞれいろんな感想があるんだな、と新鮮に思いました。
他には、ハン尚宮が、秘伝の柿酢をきっかけにチャングム(イ・ヨンエ)が死んだ自分の親友の娘だと、チャングムは師匠の ハン尚宮 が母親の親友だと初めて気づき、数十年の時を経て改めて運命の再会をかみしめる感動のシーン、などなど、ファンなら激しく同意するシーンがいくつも出てきます。
23話「ハン尚宮とチェ尚宮の料理再対決!」
オヤジはとりわけこのシーンが大好きです。
料理対決に勝利し、最高尚宮に就任したハン尚宮(チャングムの師匠)と、権力の掌握を狙って政治的手段で激しく抵抗するチェ尚宮(演:キョン・ミリ)が決着をつけるため王妃の監督の下で最終対決が行われました。
課題は「炊飯」。どちらがご飯をおいしく炊けるか、至ってシンプルなテーマでの対決は、ハン尚宮に軍配が上がりました。
ルールは、それぞれの陣営が炊いたご飯を、現場の女官が調理人を知らされないで2杯食べ比べ、美味しい方を選び多数決で勝敗を決する、というものでした。
チェ尚宮は味、香りに工夫を凝らして均一な味を全員に提供したのに対し、ハン尚宮はお膳を提供するそれぞれの女官の好み(固さなど)に炊き分けて出し、それぞれをほとんどの女官が「こちらの方が好きだ」と言い、これが勝敗の決め手となりました。
冷静に考えればこれは「姑息な手段」と断ずることもできなくはありません。ただこの件が感動を覚えるのは、ハン尚宮が幼い時から宮中で共に寝起きして家族のように暮らしてきた同僚の女官の好みを熟知していて、彼女ら一人一人が喜んでくれる料理を考えてそれぞれに提供したという、外してはならない料理の基本中の基本を対決の場でも実践したという、まさにそこにおいてだと思います。
「愛」だとか「思いやり」「友情」というものが現実社会では弱くもろいものだといつの時代にも言われますが、心無い人たちが権力や地位といったうたかたのためにいかに謀略を尽くし、多くの命やものを奪っても、「愛」「思いやり」「友情」には絶対に勝つことはできない。
この人生の神髄をハン尚宮はチェ尚宮に対し、言葉や腕力ではなく、本職の料理と、料理に臨む態度でもって示したのです。
勧善懲悪がテーマのひとつである以上、善人が勝ち、悪人は懲らしめられるくだりがあるのはこういったドラマの常ですが、ただ悪人が懲らしめられるのを観るのとは違うカタルシスを与えてくれるこのエピソードが、オヤジはとても好きです。
この名場面を観た時の感動をそのままに、今も飽きずに韓国ドラマを毎日楽しく観続けています。
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